Tokina NEW AT-X270 PRO [カメラ]

DMC-G1 + M.A(K-M4/3)+ COSINA 24mmF2.8 MC MACRO
何年前に撮った写真だよと言いたくなるような組み合わせ
さて、ここでイングリッシュガーデンの撮影に使用した機材について
ひとつずつ書いていこうと思います
まずは写真左の
トキナーの28-70mmズームF2.8通しのレンズ
" Tokina NEW AT-X270 PRO "
このレンズとの出会いは
今から2年ほど前に最寄のハードオフのジャンクボックスに
転がっていたものです
とても堅牢で丈夫そうな鏡筒
MFとAFの切り替えクラッチの操作感も良い
レンズの状態はキレイなもののフードは無く
なぜかゴムの接着用と思われるボンドが
フードのバヨネットの溝にぐるりと1周付着していました
おそらく前のオーナーが純正のフードが壊れたか自作したかで
ボンドで固定していたのかもしれません
プリントされている文字を見ると28-70mmのF2.8通し
そんなスペックのレンズはまず高価で
自分が手に入れることなど当分無理と思っていたのですが
このレンズに付いていた値札が
「4000円」
ウソでしょー!
もうジャンクボックスには戻さないことに決めました
(ジャンクのボディに自前の電池を入れて動作確認済み)
しかし、このレンズを購入するにあたり
私には大きな問題がありました
このレンズのマウントは「Aマウント」
当時私はAマウントのカメラは持っていなかったのです
でも、どうしてもこのレンズが欲しいので
レンズに合わせてマウントを増やすことを決意
とりあえず同じくジャンクボックスに転がっていた
金属マウントで程度が一番良いα-Sweet(1500円)もゲット
自宅に帰り、早速バヨネットの溝に付着していたボンドを
除去してみたのですが
これが幸いなことに指で簡単に剥がせるものでした
購入した当日に撮影した写真がこちら

自分にとって記念すべき初Aマウントのセットでした
それにしてもこのレンズ
とても重い
α-Sweetが小柄な分、余計バランスが悪い
これはいったいどんなレンズなのだろうとWEB上で調べてみると
これがまたなかなかクセ玉だということを知りました
トキナーのAT-X270シリーズは4種類のモデルがあり
AT-X270AF
↓
AT-X270AF PRO (1994年 初代の改良版)
↓
NEW AT-X270AF PRO (1997年 梨地肌、花形フード化)
↓
AT-X270AF PRO SV (海外向けコストダウン版)
詳しいことはトキナーのホームページにあった
このレンズについてのコラムが参考になりました
http://www.pictavern.com/column/detail?no=1246
トキナーにとっても相当の思い入れがあったレンズだった様ですね
自分が購入したのは3代目(PROでは2代目)の"NEW"です
このレンズが登場してからもうすぐ20年が経過しようとしています
現在は当然メーカーの修理は出来ません
このシリーズに共通して言われているのは
・重いがしっかりした造り(760g)
・最短撮影距離が長すぎる(0.7m)
・開放が使えない
F2.8通しのレンズに求められるもののひとつに
開放の描写があるかと思います
しかし開放が使えないという評判で
不人気になったらしいとのこと
それを承知の上で自分が試し撮りをしてみて思ったのは
初めの2点はたしかにそうなのですが
最後の「開放が使えない」というのは
必ずしもそうでは無いということ
開放で撮るといわゆる「甘い」という描写ではなく
とてもソフトなタッチで幻想的な絵になるのです
SONY α100 + Tokina NEW AT-X270 PRO


花の撮影にはこれは良いぞと思ったのです
このレンズの話題になると必ずといって出てくる
「アンジェニュー」(※)のOEMレンズだったことについて
このレンズもOEMとして製造していたものなのかどうかは
はっきりとしたことはわかりません
でもそう言われると納得出来る絵です
(※)アンジェニュー フランスの光学機メーカー
ここが作り出す独特のソフトな描写のレンズは
「ゴミを宝石に変える」とまで言われていたそう
今回、イングリッシュガーデンに持っていったのは
そのあたりを発揮した写真を撮るためでした
しかし、この日の自分にはそれを引き出すことが出来なかった
リベンジしたい!
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