SSブログ

おけらレンズ [カメラ]

えーっと なんだっけ?

先日は突然料理ブログになってしまいましたが
こちらのネタが途中だったので
戻ります

この写真のレンズ三本の右に写っていたもの
540-1060609.jpg

COSINA AF 70-210mm F2.8-4 MC MACRO
000-1060332.jpg
三宝カメラで買いました

これも同じく情報に乏しいレンズです

品名から見るスペックは凄いものですよね

F2.8-4でMCでマクロで70-210mm

他のメーカーでこのようなスペックのレンズがあるとしたら
それなりのお値段になりそうなものが

  9 8 0 円 でした

そしてこの値段の最大の理由は「 カ ビ 」

そのあまりにも凄いカビは
奇居子(ガウナ)殲滅に使えないかと思ったほど
(シドニアの騎士面白い~)

このレンズを購入するまで
ズームレンズの分解清掃は避けていたのですが
どうしてもこのレンズを使いたくてチャレンジしました

ひどいカビだったので
コーティングまで侵食しているかもしれないと考えていたのですが
思っていた以上にほぼカビは除去することができました

さて、このレンズの概略仕様です

金属鏡筒、直進ズーム
重量:710g
最短撮影距離:1.1m
マクロ時の撮影倍率 1:2.5
発売日はわからないのですが価格.comへの登録が2004年9月

撮影倍率1:2.5(0.4倍)はハーフマクロに迫るものです
210mmで1:2.5というのはかなり寄れるものだと思います
但し、マクロ撮影が可能なのはテレ端である210mmにしたときだけであり
直進ズームを伸ばしきってから
フォーカスリングがマクロ域にMFで可動できるという構造です

そのフォーカスリングはコシナらしく
「ガラガラ」なフィーリング

贅沢にもピントリングの動作に
「FULL」と2m当りを境にした「LIMIT」の切り替えスイッチがありますので
使い分ければAFの遅さはこれだけでもかなりフォローできそうです

もし、このレンズが神レンズであれば
70-200mmF2.8に近いスペックなので
所有していた100-200mmF4.5と180mmF5.6マクロの
両レンズ以上の性能を1本で有するようなものだったのですが
100-00951.jpg
200-01015.jpg
300-01032.jpg
(すべてテレ端マクロ域 開放F4)

・・・・そうでもありませんでした

テレ端の画質は開放~F5くらいまでソフト掛かりますが
極々一般的なもので
1段絞ればガチっとシャープに写ります

ただ、マクロ域の描写についてはまだあまり枚数を撮っていないので
今のところなんとも言えない微妙なものなのですが
スペックから期待するほどのものではないかと思います

でもボケはやわらかいので
このソフト掛かりを利用するような写真にはアリだと思います

他のレンズと比較してみたいところですが
まぁ10年以上前に発売された古いレンズですものね
無慈悲な結果になりそうです

サードパーティー製にあるF2.8-4というレンズには
過大な期待をしてしまい
期待はずれなことがあるので
これもどうかな~とは思っていましたが
想定していたとおりで特に驚きも無く
やっぱりこんなものかという感じです

マクロについては画質のこと以前に
このMFマクロを手持ちで撮るのは
かなり困難なことです・・・
というよりシャッターモードが単写では
ピント合わせは偶然を除いてまずムリでしょう

210mmのマクロでは心臓の拍動ですら影響します
呼吸と違い心臓の拍動は止められないので
どうしても脈打つ体の前後ブレを止められません
(スタープラチナネタ禁止)

そのため前後ブレなので1脚もムダです
マクロを使うなら三脚を使う方がいいようです

これが開放から使えてたら重いのなんて我慢できる
神レンズになったんだけどなぁ

うーん残念

なんだか器用貧乏で"おけら"みたいなレンズです

で、このレンズの器用さを活かすシーンはというと
これがどうもいまひとつ思い浮かびません

あえて考えてみると
ヒコーキ?花?犬?を瞬時に切り替える・・・城南島か(単純)

それにしても
これほどひどいカビがあるレンズを購入したのは
私は初めてだったのですが
いざ所有してみると
いくらカビを落としたとはいえ
心情的に他のレンズと一緒に保管したくは無くなりますね

それが気になり始めると
ボディ経由で他のレンズにも感染してしまうのでは
なんて考えてしまいます

今回のことは良い経験にはなりましたが
やっぱりあまりこういうのは買わない方がいいですね


nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 1

コメント 2

チェンバー

80年代、90年代のシグマ、タムロン、トキナー、コシナといったサードパーティー製のレンズというと、価格が安いというだけで、性能面では純正品と比べると1歩も2歩も譲るというイメージですね。

今でこそシグマやタムロンは、純正品を凌ぐレンズもおおいですが、当時はいわゆる安かろう悪かろうというレンズがほとんどでしたように思います。

それをまたデジタルで、というのだから余計でしょうね。
でも、開放ソフトならそれを楽しむのも一興、絞り値で描写が変化するクセ玉も面白いですよ。

最新レンズはどれも開放からシャープで、似たり寄ったりで、個性が無いとも言えます。逆にこういうレンズは、今作ろうとしても出来ないですからね。
by チェンバー (2015-06-24 21:34) 

miyappp

>チェンバーさん
これらはどれもこれもクセがありますねー
中には「これはダメだ」というのもありましたけれど
おっしゃるとおり最近のレンズはクセを活かした絵づくりなんて
考えませんものね。
自分の場合はメインのニコンがそうなっているので
たまにこういう変化球が欲しくなっているのかもしれません
by miyappp (2015-06-24 23:44) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。