ST605の掃除

さて、ST605の掃除のことです

初めはアイピースのレンズが汚れていたので
それを拭き取れば終わりだと思い
レンズクリーナーと綿棒で拭いたのですが
中の方のレンズにも付着していた汚れでした

これは軍艦カバーを外してプリズムを取り出さなくてはなりません

しかし正直、軍艦部のバラシはほとんど経験がないので
やりたくありません

でもこの汚れを拭き取るには
この作業を行わなくてはなりません

日曜日の夜に始めてしまって
もし終わらなかったら
翌日の仕事に支障が出そうだし

・・・でも手を付けてしまいました

ネット上でST605の分解に関する記事を探してみましたが
あまり参考にはならなかったので
手探りでバラしてみます

（写真を撮る余裕はありませんでしたので
　文字ばかりと下手な絵の記事となることをご了承ください）

巻きあげレバーと巻き戻しノブまでは
なんとかバラすことが出来たのですが
軍艦カバー上に見えるネジ2本を外しても
カバーがまだ何か巻き戻しクランクあたりで引っかかって
外れません


さらに追い討ちを掛けるように
巻き戻しノブを外した状態で
うっかり裏蓋を閉めてしまい
裏蓋があけられなくなってしまいました



裏蓋を蝶番から外すために
外すつもりは無かった下カバーも外すと
複雑なシャッター関連のガバナー類がぐっちゃりと
その姿を現しました

あぁやばいな～これ～

裏蓋の蝶番のピンを抜き取ると、
裏蓋は無事開けることが出来
下カバーはそ～っと戻しました
部品とか落っこちてこなくて良かった

しかし、肝心の軍艦カバーは外せないまま
どうやっても外れないのであきらめ掛けたとき
巻き戻しノブの台座になっていた薄くて丸いプレートがねじ込み式で
これを外さなければならなかったことにようやく気が付き
指の摩擦でなんとかそのプレートを回し外すと

無事、軍艦カバーが外れましたーわーい！

　　　　「プチッ」　(￣◇￣;)ｴｯ?

・・・何か切れたぞ

恐る恐るカバーをあげてみると、配線が1本ぷらーんとしていました

あーさっそくやってしまったー
これだから軍艦カバー外すのためらったんだよな～

なんだこの配線はとチェックしてみると
シューのＸ接点の信号線だったようです

あぁ良かった
Ｘ接点は自分は使うことは無いので
ハンダゴテも持っていないし
このままにしておくことにしました

その後、ペンタプリズムを押さえるカバーを外すと
ペンタプリズムさんを無事取り出すことに成功

自分、これが初めてペンタプリズムとご対面となります
キレイなものですね～
ちょっと感動

そしてアイピースの内部側のレンズも露わになり
無事清掃することができました

プリズムにもおそらく劣化したモルトと思われるものが付着していたので
それも拭き取ります

スクリーンもブロアでゴミを出来るだけ吹き飛ばし
（完全にゴミを除去することは出来ませんでしたが）

カバーを元に戻していきます

が、ここで 大 問 題 が 発 生

シャッターダイヤルとフィルム感度設定ダイヤルが同軸上にあるのですが
バラしたときにそれぞれどの状態で外したのかを覚えていなかったので
ボディ側とダイヤル側がかみ合いません

その関連もあってか、仮組みした巻き上げレバーを動作させた後
シャッターボタンが押せません

そう、動作しないのです

あー　やってしまった～

再び下カバーを外し、シャッター関連をチェックしても
私には良くわからない状態

シャッタースピードダイヤルも高速側にダイヤルが回らなくなっているし
ミラーもアップ動作しない

あぁもうお手上げ　ダメだ　私の手に負えない

このときの時間もうすぐ0時。眠い。

まぁ良い勉強になったわ
このままバラバラにしていてもしょうが無いので
一応組み戻しましょうかと
失意の中、軍艦カバーを元に戻していきます

組み戻した後、未練がましくシャッタースピードダイヤルを回してみたら

「カチカチカチ・・」

・・・・あれ？全部設定位置に正常に回せる

フィルム感度ダイヤルも正常に動作する

巻きあげレバーを動かし、シャッターボタンを押してみると

「カシャン」

えー!?

ちゃんと動いたぞー!!でもなんでー??

シャッターダイヤルを各速度に設定してシャッターを切ってみますが
問題なさそうです　

・・・・治ったよ？

なんだかわけがわからないですが結果オーライ　
ここは素直に喜ぶことにしましょう

でももう二度と軍艦カバーは外したくないなぁ

まだモルトの復旧作業が残っていますが
こうして、私の手元にもついにM42マウント機が加わりました

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