カスタムシートFRPベースの補修をやってみた [バイク]
今日は晴れたので羽田に撮影に行く計画をしていたのですが
その前にこれをやっつけなければなりません
先日、ST250のカスタムシートの皮張替え&アンコ盛りを
2りんかん経由、丸直さんへ依頼したところ
ベース前端部がカッターで切ってあり
それを補修しないと出来ないとのことだったので
本日、その補修をしました
FRPの補修なんて初めてです
2りんかんでシートを返却してもらったついでに
担当の方にFRP補修キットを紹介してもらい購入
ソフト99 「99工房 FRP補修トライアルキット(208)」
お値段2,757円(税込)
http://www.soft99.co.jp/products/carcare/putty/frp_repair_trial_set.html?pid=09208
このキットでは穴を樹脂で塞ぎ
同じ材料に同封のパウダーを混入させてパテにして
表面を仕上げることができるキットですが
今回はパテの出番はありません
そして、2りんかんの担当の方のアドバイスで
接合面をVカットするために
近くのホームセンターへ円錐型のドリルビットを買いに行きました・・が
お値段なんと2,041円(税込)
なんだこんな高いのしか無いのか
渋々購入
で、合計 4,798円
あぁ予定外の出費
厳しい~
はじめに
この作業は屋内ではやらない方がいいです
樹脂の溶剤臭がかなりキツイのと
ガラスマットのファイバー繊維が散ると思いますので
その繊維はまず掃除出来ないと思います
また屋外でも風がない方がなにかとよいです
ガラスマットが風で飛ぶとやっかいです
さらに気温があまり低いと樹脂が硬化しないので
どうしても気温が低いときに作業する必要がある場合は
電気ストーブを用意することをお勧めします
私は遠赤外線ヒーターを用意しました
では作業開始
まずは接合部をVカット
割れ部を中心に両側2cm巾ずつ荒い耐水ペーパーでFRP面を目荒らし
濡れウエスで粉塵を除去
付属しているガラスマット(ガラスファイバー)を3cm巾と2cm巾に切ります
(ガラスマットは2重になります)
ガラスマットのファイバー繊維が手に刺さらないよう
ビニール手袋をして作業します
ビニール手袋は樹脂が付くと使えなくなるため
1組では足りませんので
安くてバンバン使い捨てられるものを用意
私は今回園芸で薬品散布用に買ってあった
キッチンコーナーで売っている薄手のビニール手袋を使用しました
もしもこの薄手手袋で繊維が貫通してしまう場合の対策で
厚手の工業用耐油ポリウレタン手袋も用意していたのですが
今回は出番がありませんでした
ガラス繊維(グラスファイバー)というと一般的には繊維が散らばり
肌に触れるとチクチクして大変面倒な代物ですが
このキットはFRPの作業に慣れていない人が使うことを考えてか
ガラスマットの繊維は1本が長くて太いような気がします
そのおかげなのか肌に刺さりづらいようです
今回の作業で私はチクチクするような目にあっていません
切ったガラスマットを試しにあてがってみて確認
写真は4cm巾で切ってしまったもので実際は3cm巾を使用
今回はガムテープで樹脂を塗布する部分の目安
(ガラスマット巾よりプラス1cmの4cm巾)
をマスキングします
割れ部への充填とガラスマットを伏せこむ樹脂を作ります
説明書に記載してある「早見表」に従って
主剤と硬化剤を調合します
調合するために塗布する面積(cm^2)と樹脂量を算出する必要があるので
暗算が得意でない場合は電卓が必要です
樹脂量 = cm^2×0.2
ガラスマットを2回伏せこむので
算出値を倍にします
今回のcm^2はガラスマットよりプラス1cm巾を多くするため
4cm巾×16cm長 = 64cm^2 ×0.2 = 12.8ml ×2 = 25.6ml → 30ml
早見表で主剤の量に対応した硬化剤の量を確認します
軽量カップで主剤の樹脂を測り
パッケージを容器代わりにして流し込み
硬化剤をスポイトで規定量たらし
付属のヘラでかき混ぜます
パッケージを容器にしたら使い捨てかと思ったのですが
実はこのパッケージとヘラは
この樹脂が付着しない材質のようで
硬化した後、面白いように簡単に剥がせます
気温20℃で15~20分で硬化するとのことですが
この作業をしている間の気温は10℃以下です
~作業手順~
ヘラで樹脂を割れ部へ充填後
4cm巾で樹脂を塗り
3cm巾のガラスマットを伏せ込み
そのガラスマットが漬かるように
再び樹脂を塗布
さらに2cm巾のガラスマットを伏せ込み
その上から再び樹脂を塗布
・・なのですが
ここで緊急事態発生
計算して算出した樹脂の量のはずが
ガラスマットを1枚伏せ込んだ時点で
ほとんど樹脂を使い切ってしまいました
慌ててほぼ同じ量の樹脂を作り
2枚目のガラスマットを樹脂で伏せ込み
この間、全く写真が撮れませんでした
で、出来たのがこちら
樹脂たっぷり使っちゃいました
マスキングの意味が無かった・・・
そして寒いので遠赤外線ヒーターに当てて
樹脂の硬化を促進させます
ちなみに使ったヒーターは
リサイクルショップで買ったダイキン「セラムヒート」
http://www.daikinaircon.com/catalog/ceramheat/
余談ですが
リビングではコロナの遠赤外線ヒーター「コアヒートスリム」を使っています
https://www.corona.co.jp/heating/electric_heater/coreheat_s.html
この2機種は空間を暖める暖房器具ではなく
遠赤外線が当たっているところを
直接暖めるというヒーターなので
屋外でもこのヒーターが自分に向いていれば
体の芯から暖かくなる暖房器具なのです
あまり移動しない屋外作業時の暖房にお勧めです
一見カーボンヒーターに似ています
(同メーカーで同じ姿のカーボンヒーターも併売しているので注意)が
それよりさらに遠赤外線を出す量を多くしており
エネルギーが可視できる光にならないため
ヒーターが赤く光りません
このため見た目では運転しているかわかりづらいので
パイロットランプの表示がわかりやすいものを選んだほうがいいです
話が逸れ過ぎました
(この話は改めて別の記事にしたほうがいいかな?)
はみ出たガラスマットの繊維などを
ニッパーなどで切り飛ばして完了
30分も経たないうちに
カチカチになりました
思っていた以上に強度がありそうです
この歳になって初めてのFRP補修でしたが
ヘタクソなりになんとか物になってくれてヨカッタです
その前にこれをやっつけなければなりません
先日、ST250のカスタムシートの皮張替え&アンコ盛りを
2りんかん経由、丸直さんへ依頼したところ
ベース前端部がカッターで切ってあり
それを補修しないと出来ないとのことだったので
本日、その補修をしました
FRPの補修なんて初めてです
2りんかんでシートを返却してもらったついでに
担当の方にFRP補修キットを紹介してもらい購入
ソフト99 「99工房 FRP補修トライアルキット(208)」
お値段2,757円(税込)
http://www.soft99.co.jp/products/carcare/putty/frp_repair_trial_set.html?pid=09208
このキットでは穴を樹脂で塞ぎ
同じ材料に同封のパウダーを混入させてパテにして
表面を仕上げることができるキットですが
今回はパテの出番はありません
そして、2りんかんの担当の方のアドバイスで
接合面をVカットするために
近くのホームセンターへ円錐型のドリルビットを買いに行きました・・が
お値段なんと2,041円(税込)
なんだこんな高いのしか無いのか
渋々購入
で、合計 4,798円
あぁ予定外の出費
厳しい~
はじめに
この作業は屋内ではやらない方がいいです
樹脂の溶剤臭がかなりキツイのと
ガラスマットのファイバー繊維が散ると思いますので
その繊維はまず掃除出来ないと思います
また屋外でも風がない方がなにかとよいです
ガラスマットが風で飛ぶとやっかいです
さらに気温があまり低いと樹脂が硬化しないので
どうしても気温が低いときに作業する必要がある場合は
電気ストーブを用意することをお勧めします
私は遠赤外線ヒーターを用意しました
では作業開始
まずは接合部をVカット
割れ部を中心に両側2cm巾ずつ荒い耐水ペーパーでFRP面を目荒らし
濡れウエスで粉塵を除去
付属しているガラスマット(ガラスファイバー)を3cm巾と2cm巾に切ります
(ガラスマットは2重になります)
ガラスマットのファイバー繊維が手に刺さらないよう
ビニール手袋をして作業します
ビニール手袋は樹脂が付くと使えなくなるため
1組では足りませんので
安くてバンバン使い捨てられるものを用意
私は今回園芸で薬品散布用に買ってあった
キッチンコーナーで売っている薄手のビニール手袋を使用しました
もしもこの薄手手袋で繊維が貫通してしまう場合の対策で
厚手の工業用耐油ポリウレタン手袋も用意していたのですが
今回は出番がありませんでした
ガラス繊維(グラスファイバー)というと一般的には繊維が散らばり
肌に触れるとチクチクして大変面倒な代物ですが
このキットはFRPの作業に慣れていない人が使うことを考えてか
ガラスマットの繊維は1本が長くて太いような気がします
そのおかげなのか肌に刺さりづらいようです
今回の作業で私はチクチクするような目にあっていません
切ったガラスマットを試しにあてがってみて確認
写真は4cm巾で切ってしまったもので実際は3cm巾を使用
今回はガムテープで樹脂を塗布する部分の目安
(ガラスマット巾よりプラス1cmの4cm巾)
をマスキングします
割れ部への充填とガラスマットを伏せこむ樹脂を作ります
説明書に記載してある「早見表」に従って
主剤と硬化剤を調合します
調合するために塗布する面積(cm^2)と樹脂量を算出する必要があるので
暗算が得意でない場合は電卓が必要です
樹脂量 = cm^2×0.2
ガラスマットを2回伏せこむので
算出値を倍にします
今回のcm^2はガラスマットよりプラス1cm巾を多くするため
4cm巾×16cm長 = 64cm^2 ×0.2 = 12.8ml ×2 = 25.6ml → 30ml
早見表で主剤の量に対応した硬化剤の量を確認します
軽量カップで主剤の樹脂を測り
パッケージを容器代わりにして流し込み
硬化剤をスポイトで規定量たらし
付属のヘラでかき混ぜます
パッケージを容器にしたら使い捨てかと思ったのですが
実はこのパッケージとヘラは
この樹脂が付着しない材質のようで
硬化した後、面白いように簡単に剥がせます
気温20℃で15~20分で硬化するとのことですが
この作業をしている間の気温は10℃以下です
~作業手順~
ヘラで樹脂を割れ部へ充填後
4cm巾で樹脂を塗り
3cm巾のガラスマットを伏せ込み
そのガラスマットが漬かるように
再び樹脂を塗布
さらに2cm巾のガラスマットを伏せ込み
その上から再び樹脂を塗布
・・なのですが
ここで緊急事態発生
計算して算出した樹脂の量のはずが
ガラスマットを1枚伏せ込んだ時点で
ほとんど樹脂を使い切ってしまいました
慌ててほぼ同じ量の樹脂を作り
2枚目のガラスマットを樹脂で伏せ込み
この間、全く写真が撮れませんでした
で、出来たのがこちら
樹脂たっぷり使っちゃいました
マスキングの意味が無かった・・・
そして寒いので遠赤外線ヒーターに当てて
樹脂の硬化を促進させます
ちなみに使ったヒーターは
リサイクルショップで買ったダイキン「セラムヒート」
http://www.daikinaircon.com/catalog/ceramheat/
余談ですが
リビングではコロナの遠赤外線ヒーター「コアヒートスリム」を使っています
https://www.corona.co.jp/heating/electric_heater/coreheat_s.html
この2機種は空間を暖める暖房器具ではなく
遠赤外線が当たっているところを
直接暖めるというヒーターなので
屋外でもこのヒーターが自分に向いていれば
体の芯から暖かくなる暖房器具なのです
あまり移動しない屋外作業時の暖房にお勧めです
一見カーボンヒーターに似ています
(同メーカーで同じ姿のカーボンヒーターも併売しているので注意)が
それよりさらに遠赤外線を出す量を多くしており
エネルギーが可視できる光にならないため
ヒーターが赤く光りません
このため見た目では運転しているかわかりづらいので
パイロットランプの表示がわかりやすいものを選んだほうがいいです
話が逸れ過ぎました
(この話は改めて別の記事にしたほうがいいかな?)
はみ出たガラスマットの繊維などを
ニッパーなどで切り飛ばして完了
30分も経たないうちに
カチカチになりました
思っていた以上に強度がありそうです
この歳になって初めてのFRP補修でしたが
ヘタクソなりになんとか物になってくれてヨカッタです
いいじゃないですか
おれもいきなりシートカウルとか言わないでこんな感じの補修からやればよかったかなー
と思ったがそんな感じのはGPX250のカウル割れ以来なかったのであった。
by 諸 (2016-12-12 21:50)
>諸さ
諸さにいいと言ってもらえて安心した
こんな作業でもやっぱり想像以上にてこずるものでした
樹脂が手袋に付いてそれが他の余計なところへ付いてしまうとか
ガラスファイバーの恐怖とか。
もう「シートカウルから~」とかまず考えたくないな(笑)
by miyappp (2016-12-13 07:47)